王道グレースーツは生地が決めて!-スーツの豆知識vol.① スーツの襟のステッチって?
皆さま、こんにちは!
石和店の翔です 😆
本日は、先日仕上がってきましたオーダースーツのご紹介と
スーツの豆知識vol.①スーツの襟のステッチについてご紹介をしていきたいと思います。
まずは、スーツのご紹介を♪
こちらは、生地にイタリアのカノニコを使用しております 💡
王道でもありますグレーのスーツですが、このカノニコはただのグレーではなく
若干ムラ感のあるグレー、生地がスーパー110sと滑らか、なので
単純なグレーとは一見違う一着となりました!
裏地には、郡内織物のふじやま織を使用
地元富士吉田のキュプラ 💡 高級裏地です 😯
胸ポケットと同じ富士桜を選択していただきました!
チーフポケット仕様にすることで裏地との統一感
柄のオリジナリティを印象づけることが出来ます 😉
シャツにダークトーンを選ぶだけで、カッチリした印象をつけることが出来ます!
ブラックやネイビーなどのダークトーンのワイシャツはなかなか扱っているお店が無いので
お探しの方は、満足屋までお越しください!
沢山ご用意しております 😀
実は、お客様2021年成人式用のスーツをお仕立て 😉
生地は、早い者勝ちなのでご希望の色柄がある方はお早目のご来店をおススメいたします!!
撮影協力ありがとうございました 😎
さて、続きまして
スーツの豆知識コーナーvol.①とういことで
先日スーツの着こなし方のご紹介をしたところ好評を頂きましたので
今後は、主題の後にスーツの豆知識のご紹介をしていこかと思います 🙂
皆様、スーツを購入するときにジャケットの襟やポケット周りにステッチ(縫い目)があるものと
ないものがあることに気づいたことはないでしょうか?
通称こちらを「AMFステッチ」と呼びます。
ではこのAMFステッチにはどのような意味があるかご存じですか?
今日は、このAMFの意味のご紹介をしていこかと思います。
このAMFステッチは、別名ピックステッチとも言いますが、
要するに襟やポケット周りの手縫い風ステッチのことです。
スーツと同じ生地の色で襟のフチぎりぎりにステッチをいれるのですが
元々は、実際に手縫いで入れていました。
しかし、手縫い均質なステッチを入れるには相当な熟練の技と時間を要するので
今は、手縫いで入れるところはほとんどありません。
もちろん、ミシンを使っても綺麗なステッチを入れるには
かなりの技術と手間はかかりますが、簡単に綺麗に仕上がるミシンステッチ主流となっております。
ミシンでこの手縫いを再現することに成功したのが
アメリカン・マシン・アンド・ファンドリー社(American Machine and Foundry)
一時は、ハーレーダビットソンを傘下に入れ、スキー板から原子炉まで作っていた大企業です。
その会社のミシンで入れるステッチということから
AMFステッチと呼ばれるようになりました。
さて、ここからが本題となりますが、
このAMFステッチを入れることで何がどう変わるのか
2つのポイントがございます。
①襟の仕立てが綺麗に見える。
スーツの襟には、立体感を出すために「バス芯」という馬毛の芯が入ります。
表の生地とは、縫いとめていませんのでAMFで縫い留めることで
芯と馴染ませ、ふんわり立体的な襟周りを表現できます。
この襟がぺったんこだとしっかりした芯を使っていない、だらしないスーツに見えてしまいがちです。
そして、縫い込むことでこの芯のズレも防ぐことができるので長期間立体感をキープすることができます。
②デザインのアクセントに
縫製に手間をかけたスーツを着ている
つまりは、スーツに気を使っている人という印象を演出できるメリットがあります。
無地のスーツでは、特にステッチが浮き出るので雰囲気が変わってきます。
しかしながらここでポイントがございます。
フォーマルやカッチリしたスーツにはこのAMFステッチ入っていないことが多いです。※有名ブランドでも然り
ステッチを入れることでどうしてもスッキリ感は減少してしまうからです。
いかがでしょうか?
スーツ屋さんにいくとこのAMFステッチが入っているスーツと入っていないスーツ両方あるかと思います。
最終的には、このステッチの有無はデザインのお好みで決めていいかと思いますが、
こういった背景があることを知っておくとスーツ選びが面白くなるのではないでしょうか!!
スーツにはこのように色々な仕様がありますので今後は豆知識volでご紹介していきたいと思います。
満足屋 石和店
TEL:055-263-6585