シリーズ:山梨を巡る旅①~白州蒸留所とタリア・ディ・デルフィノ~3/3
みなさんこんにちわ。竜王店のi野です。
白州蒸留所編ラストは
いよいよテイスティングになります。
工場から試飲会場へ移動します。
テーブルにはテイスティングキットが用意されていました。
4種類のグラスが置いてあります。おつまみまであるではないですか。
ツアー料金もそんなに高くないのに豪華なセットでございます。
左から順番に飲んでいくようです。
そしてウイスキーの嗜み方も分かりやすく書いてあります。
私みたいな初心者には非常にありがたいです。
これなければ絶対に間違った飲み方をする自信がありますw
まずはホワイトオーク樽の原酒です。ここでしか飲めない非売品です。
原酒ですのでアルコール度数は高いです。(何度かは忘れました)
飲み方としてはまずはウイスキーの色目を見る(バックが白い壁など分かりやすいかも)
そしてグラスを回した後に香りをチェックする
その後に味をチェックするのですが、飲み方は加水(トワイスアップ)が良いとのこと。
そして味が何を連想されるかを考えるという感じで
例えばこのホワイトオーク樽の原酒は最初にちょっと梨っぽい果実感と
その後にちょっと香ばしいクッキーっぽい感じの匂いとみたいな感じで表現していくみたいで
非常に面白いです。プロのブレンダーはウイスキーを作る時にこういった表現で味を確認し合うとのこと。
しかし、このホワイトオーク樽の原酒。。。結構強かった記憶があります。
正直、私の場合は匂いとか味の前に「アルコール」がガツンと来て喉が軽く焼ける感じでしたw
続いてはライトリーピーテッド原酒です。工場見学の際に勉強させていただきました「ピート」が焚かれてるやつです。
ホワイトオーク樽と比較するとピートの香りの違いはすごく分かりました!これがピートのクセのある匂いかぁ。
しかしですね、今まで苦手だったこのピートの匂いが何故でしょうか、原料や工程を学んだ後にこうやって飲むと
不思議に嫌じゃないんですよね。タリア・ディ・デルフィノのジャケットを着た私はいかにもピーテッド最高と
言わんばかりな顔をして何故か頷きながら飲むのでしたw
続いて白州です。今回すごく驚いたのはこのトワイスアップという飲み方によって味がすごく変わるということです。
今までウイスキーといったらロックかハイボールでしか飲んだことがなかったのでストレートとトワイスアップの
味変がすごく面白いです。そしてトワイスアップで飲む白州は梨のようなフルーティーさとややピート香と
まるで森林浴をしているようなリラックスした感じになりますとか知ったかしておきますw
いや、本当にちょっとそんな感じが分かってきたというか、多分この辺からさっきのホワイトオーク樽原酒が効いてきて
普通に酔っぱらってきましたw
そして白州を使って美味しいハイボールの作り方講座です。美味しいハイボールの作り方は
➀グラスに氷を一杯に入れてグラスを冷やす
②ウイスキーを入れてクルクル回して冷やす→ここで氷が一気に溶けて小さくなります
③ここでポイントです。炭酸を入れる前に足し氷します。溶けて少なくなった分を足し氷するとより冷えた
おいしいハイボールとなります。
④炭酸入れたらマドラー回すのは半周です。何回も回しません。半周で結構です。
そしてこれは中々、自宅ではできないかもしれませんがミントを入れます。
これがまた面白かったのが、手のひらにミントを置いてつぶさないように空気で押す感じで拍手します。
そうすることで葉が開いてミントの香りがグッと出ます。全然違います。
爽快感が今まで飲んできたハイボールと全然違います。というか色んな意味で違いますよね。
白州の空気と割ってる炭酸水も南アルプスの炭酸水で多分氷もめちゃ美味いです。
そして先ほどまでの見学と…ベネフィット最強です。
そんなこんなで楽しく美味しい見学ツアーは終了。
そしてこの後、楽しみだったもう一つ場内のBarへレッツゴーです。
落ち着いた感じの雰囲気で基本立ち飲みですが格安でサントリーのウイスキーシリーズを嗜めるBarです。
白州から山崎、響とサントリーの名作達が並んでおります。
現在の相場からこの超長期熟成ウイスキー体感セットは非常にリーズナブルです。
飲まなきゃ損って感じです。
そしてここでは響30年などの超プレミア物も飲むことができます。
30年なんて中々見ることさえできないですよね。私は初めて見ますよ。
そして私はツアーで軽く酔った勢いで超長期熟成セットと響30年を全部オーダーしてやりましたよ。
心境としては、今飲まなくていつ飲むんだ。今でしょ!みたいな感じで。何かこう切羽詰まってたんでしょうかね。
地元なんでまた行こうと思えば結構いつでも行ける距離なんですがねw
まずは響21年から。
ジャパニーズブレンデットの最高峰。ジャパニーズどころかこの響21年は
ワールドベストブレンデットウイスキー賞だったり、ワールドウイスキー部門最高賞など
世界の各賞を総なめにしている傑作。さっそくいただいてみる。
・・・うまい。甘みがすごい。素人の私でさえ分かるこの上質な甘みは
もはやバニラアイス並の甘さとその後にちょっと大人のスパイシーさもあり締まります。
濃いなぁ。
生地で例えるとゼニアのトロフェオやロロピのタスマニアンみたいな厳選されたメリノウールからしか出ない
滑らかな照り感のある本物の艶感って感じでしょうか。
というかその生地で仕立てたスーツを着て飲みたい。
続いて山崎18年。
シングルモルトの傑作。シェリー樽原酒とミズナラ樽原酒をじっくり熟成しまくった
圧倒的な熟成の一杯をいただいてみた。
・・・これも濃い。そして同じく甘い。でも甘いんだけど甘さがまたちょっと違う感じがします。
ちょっとチョコレートっぽい甘さとそれでいてフルーティーな感じもあり
ブレンダーになった気分で口の中でウイスキーを転がし、少し口から垂れ、唸る。
これは生地に例えるならハリソンズ・オブ・エジンバラのプルミエクリュの滑らかな肌触りながら英国特有の強いコシのある
打ち込みの生地感を思い浮かばせる感じです。
今回この上の21年は飲んでないけど多分21年はハリソンズでいうグランクリュクラスになるのかなと思いながら
気分はハダスフィールド。
続いて白州18年。
白州蒸留所で飲む18年。それだけでも特別の特別。
ピートの効いた深い香りとスモーキーな余韻。
そろそろ立っている足の感覚が分からなくなってきたが
お構いなくいただく。
・・・深い。爽快感もあるんだけどやっぱりピートの感じも強い。
さっき飲んだノーマル白州もうまかったけど比べてみてまた全く別の物って感じがする。
熟成の奥の深さを感じます。やっぱりもっとうまくなるんだなと実感。
これは生地に例えると何なんだろうな・・・気づいたら立ってるのに足を組もうとして変な姿勢になっている。
ドーメルのスーパーブリオやトニックのようなモヘアの清涼感とマーチンソンの2plyフレスコのような強撚の
しっかりしたコシ=ピートって感じでしょうかw
そして最後を飾るのは響30年。
もはや飲む宝石。色がもう違います。
濃厚な琥珀色。
超希少な限定酒。欲しくても手に入らないというか
後でネットで現在の価格を見て噴き出すくらいの価格。
最高峰の中の最高峰はいかに・・・。
その前に少し話は変わりますが私、鮨とか一番食べたいネタを最後に食べる派なんです。
しかし、たまにあるのが結構腹いっぱいになっちゃって最後の1貫がキツイってやつ。
今回まさにそれです。最後に持ってったのはいいけど、かなり酔ってる。
味とかもはや分かるのかい・・・w
いかん!集中しろ!!と一人壁に向けて高見盛ばりに謎の気合を入れながら飲む。
・・・・すみません。正直味の記憶があまりないんですw
いや、うまかったんです。すごくうまかった記憶はあるんですが味わう以上に完全に酔ってましたw
なので生地の例えも謎ですねw
「大丈夫ですか?i野さんキヴィアックとシャトゥーシャに触った後気絶しましたよ。大丈夫ですか?」って感じです。
…リベンジです。これはまた行くしかないですね。
次は響30年から飲もうと思います。
山梨巡りの旅は続きます。