シリーズ:山梨を巡る旅①~白州蒸留所とタリア・ディ・デルフィノ~2/3
こんにちわ。竜王店のi野です。
山梨を巡る旅シリーズ白州蒸留所その2は
ツアー見学編です。
ウィスキーが出来上がるまでの工程を学びます。
まずは原料の説明を受けました。ウイスキーといっても原料の種類があるとのことで
大麦で作るのがモルトウイスキー
その他の穀物を原料とするのがグレーンウイスキー
この2つを混ぜて作るのがブレンデッドウイスキー
とのこと。
今回の白州はモルトウイスキーなので大麦麦芽ですね!
そしてこの麦芽をピートという麩菓子のような茶色い塊を
使って麦芽を乾燥させるとピ―テッドモルトといってスモーキーな
独特の匂いとテイストになるとのこと。ちなみにこのピートというのは
日本語で泥炭(でいたん)と呼び、多湿で気温の低い土地の植物が土に還らずに分解されず
蓄積してなったものらしく、ウイスキー独特の角のある匂いというのはどうもこのピートと
いう物体が元なのが判明しました。そうかそうか。私が今までウイスキーを敬遠していた元は
このピートだったのかと。でもちゃんと意味があることも分かりました。
つづいて仕込みです。
この辺から建物内の臭いが甘酒のような麹のようないかにも酒って匂いになってきます。
湿気も感じました。
仕込みの窯みたいのもでかいです。
この中にまだまだウイスキーになる前の麦汁がたっぷりと入っているのですね。
つづいては発酵です。
どんどん工程的に酒っぽくなってきました。
木桶を使っているとのことですが、これがまた大きいです。
実はこの木桶映っているのは上部の一部で、床下約5mくらいまであります。
中をのぞくとブクブクと発酵しているではありませんか。
見た目は濁ってて甘酒っぽい感じです。
そしてその後、蒸留へ移ります。
ここでウイスキーの味が大きく変わるとのことです。重要ですね。
蒸留窯がたくさんありましたがそれぞれ異なる形状をしており、
それぞれの個性を感じさせます。すごいですよね。
窯の形が変わると中に入っているウイスキーの味やアルコール度が
変わるって。誰が考えたんでしょうね。
なんだか蒸留窯って幻想的ですね。
芸術的って感じでもあります。
なんだか工場の外観にハマる写真家の方とかの気持ちが分かります。
ロマンがあります。
続いて場所を移り貯蔵へ。
いわゆるエイジングってやつですね。
寝かすっていう。
薄暗く少し肌寒い倉庫にたくさんの樽が眠っていました。
ここでゆっくりゆっくりとエイジングされていくとのこと。
熟成させる樽の木材やウイスキーによって熟成のピーク(おいしい時期)は変わるとのことです。
何でも長く眠らせれば良いってものじゃないらしいです。
それにしてもすごい量の樽です。
この樽達が何年もの月日を経てウイスキーが完成されるんですね。
ウイスキーって完成までに非常に時間がかかるんだなと再確認。
そしてこの画像。左上の樽が熟成して数年で右上が数十年とのこと。明らかに量が減っています。
樽に入れて密閉しているはずなのに。このことを「天使の分け前」というようです。
人間にウイスキーの作り方を教えた天使が分け前として少しずつ味見しているとの伝えがあるんだとか
なんだかウイスキーって本当にロマンがありますね。
しかしですね、この説明を聞いて私は思い出したことがあります。
職場の事務所に置いてある私のリステリンが使っている以上に日に日に減っている謎の現象を。
天使じゃなくて「〇務の分け前」ですね。仕事教えてもらってる分け前ってやつですね。
なんだかすっきりしましたよ。ありがとうございます。
次回はいよいよテイスティング編です。つづく