満足屋

MANZOKUYA MAG.

満足屋マガジン

HOME満足屋マガジンMen's Order Suits”ダブル”スーツでイタリア気分?

”ダブル”スーツでイタリア気分?

今年は夏が長いといわれていますが甲府ですでに30℃を記録するなど今年も猛暑の予感がしていますね。

まだまだ暑さはここからですが、体調を崩さないように気を付けたい米山です。

 

さて、今日は石和店スタッフである米山のオーダーのご紹介させていただくのですが、今回はまだ作成前になります。

完成品が見たい方は読み飛ばしてください。後日完成しましたらブログにアップいたします・・・

 

 

我々はスーツ屋でありますがオーダースーツと既製服の販売と大きく違うところは完成した商品を売るのではなく生地(素材)をお客様のニーズに合わせて作る(仕立てる)所です。お料理によくたとえられますが、素材(生地)を焼くのか煮るのかなどお客様のお好みや着るシーンなをヒアリングしてそれにあわせた調理方法を考えるのは我々になります。

今回は私のオーダーをどう作っていくのかご紹介させていただきます。

 

生地はイタリアナポリの有名老舗生地商社ブランド”アリストン”

1920年フェルディナンド・インバラートによって創業され現在でも毎シーズンすべてのサンプルが更新されています。ナポリマーチャントならではのファッション性、嗜好性の高い服地。アリストンのファンシーデザインは全てオリジナルと、突出した独自性を誇っています。

今回チョイスした生地はメリノウールにコットンとストレッチ素材をミックスしており、トレンドの杢糸(単色ではなく多色の糸を紡いだ独特の糸)の織物です。

紺色をベースに縦横ランダムに入るスラブがヴィンテージでクラシカルな匂いをまといつつ、ボルドーワインのカラーストライプが大胆で個性的な生地となっています。

ナポリの生地らしく柔らかくウールの自然なドレープ感も感じる生地で一目ぼれしてしまいました。

生地としては秋冬コレクションですので、少し肉厚ですが、季節の合間にも着られる一着が欲しかったので時期は早いですがオーダーしていきたいと思います。

ではデザインはどうしましょう。

私はスーリーピースでカッチリ着るのも好きですが、今回の生地は生地の凹凸もあり柔らかく伝統的なナポリスタイルでカジュアルに仕立てていきたいですね。

今回の仕様

JACKET

フロントデザイン ダブル6ボタン1つ掛け

衿型 ベリードピークドラペル ダブルステッチ糸太め(40番)

ベント サイドベント

胸ポケット バルカ

腰ポケット アウト

袖口 4つ釦キッシング本切羽

裏仕様 半裏

肩仕様 パッドなし マニカカミーチェ(通常より1.5倍ギャザー多め)

PANTS

デザイン グルカパンツ(サイド尾錠)

タック ボックスタック

ピスポケット なし

裾仕様 ダブル(カブラ巾4㎝)

裏地

ダブルスーツってカッチリフォーマルなイメージが先行しがちですがアウトポケットや雨振り袖でカジュアルにみせることも可能です。

肩柔らかくマニカカミーチェ(雨振袖のギャザー多めにしてカジュアル感と可動域を+)で腰ポケットはアウトポケット、裏は半裏でより軽くしつつ、個性的な裏地をアピール(自己満ですが・・・)

ダブルステッチでカジュアル感も+(一見無駄に感じますが個人的には凝りを感じるポイント。生地が凹凸があるので糸を太めにすることでステッチが埋もれにくくアピールできます。)

これで生地と裏地・釦デザインが決まりました。

この後は工場へ生地を送って縫製になります。

完成は約一か月後です。待ち遠しいですね!

このオーダースーツが仕上がってきましたら、またここでご紹介したいと思います。

 

 

満足屋石和店 外観

満足屋 石和店

TEL 055-263-6585

 

タグ

アーカイブ