普段履いている靴について知っていますか?これを読めば、靴の選び方が変わります。
皆様、こんにちは!
石和店の飯野です。
夏真っ盛りの暑さですね 😐
熱中症にならないようどうぞご自愛くださいませ。
さて、皆さん
普段お仕事の時などスーツを着る際に必ず革靴を履かれるかと思います。
では、自分が履いているこの革靴についてどんな作りで
どんな特徴があるか知っていますか?
本日は、そんな何気なく履いてしまっている方必見!
革靴の種類、特徴について解説をしていきたいと思います。
こちらを読んでいただければ
次からのシューズ選びや自分が今履いているシューズが
どのような靴なのかが分かりますので、是非最後までお付き合いくださいませ♪
革靴には、製法の仕方で大きく分けて3つの製法がございます。
タイプ別にメリット、デメリットがあるのでご説明させていただこうかと
思います 💡
まず、一つ目!
「セメント製法」
まず、セメント製法の一番の特徴としては、
そのコスパの良さが◎!
製法の特徴としては、アッパーとソールを接着剤でくっつける製法です。
靴を作るまでの工程が少ないため、量産することができ
コストも抑えることが出来るため一般的に一番普及している靴の製法とも
いわれています。
見分け方としては、セメント製法の場合
ソールとアッパーを接着剤でくっつけていることもあり
縫い目ないことが多いです。※最近は、飾りで縫い目がある場合もあります。
大体1万円以下の場合はセメント製法の場合が多いです。
セメント製法のメリット
・コスパ最強!気兼ねなく買える!
・他の製法に比べると接着剤でくっつけている分、防水性が高い
・様々な形を作り出せるため、形にバリエーションが豊富
デメリットとしては、
・ソール交換がほぼできない
・接着剤でくっつけているため、経年劣化でソールがはがれてしまう
セメント製法の場合、
ソール剥がれが起こった場合は、直すことがほとんどできないため
履きつぶしていく感覚で使用していただくと良いです!
最近は技術の向上もあり、丈夫な作りの物が増えております。
寿命目安:1年~3年
※あくまで目安です。ご自身の履き方や保管の仕方で大きく変わります。
次に、
「グッドイヤー製法」
正式名をグッドイヤー・ウェルテッド製法といいます。
こちらの製法は、伝統的な革靴の製法となります。
高級紳士靴ブランドがこぞって取り入れている製法で、【高級紳士靴】の代名詞とされています。
グッドイヤー製法とは、中底に張り付けられたリブにアッパー、中底、を一緒に縫い付け
本底と縫合する製法です。
グッドイヤー製法のメリット
・ソール交換が可能
グッドイヤー製法は、ソール交換が可能のため履きつぶすというより
大事に育てていくことが可能です。ソールも全面交換から踵の化粧板部分のみの交換
など細かくケアしてあげることが可能となっており愛着をもって履いていただけるかと思います。
・履けば履くだけ足に馴染む
革靴は、本革の物は履いていくと革が柔らかくなり馴染むというのは
よく聞くかと思いますが、ここでの馴染むは革のことではありません。
グッドイヤー製法では、インソールの下に中物といってコルクやフェルトがはいって
います。履きこんであげることでこのコルクが自分の足型に沈みこむので
とても履き心地の良い靴へと成長していきます。
デメリット
・履き始めが固い、重い
グッドイヤーはその堅牢な作りのため、履き始めは固くそして重く感じます。
中物も馴染むまで硬いので、その反発を感じるかと思います。
しかし、履きこんであげることで足型にコルクが沈み込むのでその反発は
すぐに感じなくなるかと思います。
・価格が高い
グッドイヤー製法は、他の製法の靴に比べ複雑な構造をしているため
製造にコストがかかるため他の製法の靴に比べ高くなることが多いです。
しかし、革靴の製法の中で一番寿命が長いのもこのグッドイヤー製法なので
履き心地の良い靴を、長く履いていきたい方にはコスパ的にも
このグッドイヤー製法がおすすめといえるでしょう。
寿命目安:3年~9年
※あくまで目安です。ご自身の履き方や保管仕方で大きく変わります。
最後に、
「マッケイ製法」
マッケイ製法は、イタリア靴に多い製法の一つです。
マッケイ製法は、アッパー、インソール、アウトソールを一度に
縫い上げるイタリアの伝統的な製法です。
先ほどの、グッドイヤー製法と同様
縫い込む製法ですが、違いにリブを使わず
アッパーとソールを直接縫い付けるため、そのシンプルな製法から
軽くてソールの反しが良い靴が仕上がります。
柔らかい履き心地が特徴です。
マッケイ製法のメリット
・履き始めから履き心地が良い
マッケイ製法は、シンプルな構造で縫い付けを行うため
履き心地が柔らかく軽い履き心地を体感できるかと思います。
・ソール交換が可能マッケイ製法も、グッドイヤー製法同様ソール交換が可能です。
しかし、ソール交換の回数などは堅牢な作りのグッドイヤー製法に
比べ劣ってしまいます。
デメリット
・雨に弱い
元々、イタリアは温暖で雨が少ないためそこで生まれたマッケイ製法は
雨の防水性はあまりよくありません。
日本で履く場合は、底にラバーを張ったりしてあげることでカバーしてあげる
ことを推奨しております。
・長時間の歩行には不向き
マッケイ製法は、そのシャープな作りのため
ソールが薄くクッション性があまりないため長時間の長歩行には
適しておりません。
寿命目安:3年~6年
※あくまで目安です。ご自身の履き方や保管方法によって大きく変わります。
いかがでしょうか?
今回は、現在流通している革靴の中から代表的な製法の物を
3つご紹介させていただきました。
どれもそれぞれ特徴があり、メリット、デメリットがあります。
靴を選ぶ際は自分の求めている特徴の物を選ぶことで
履きやすく、愛着の沸く靴と出会えるかと思います。
満足屋では、グッドイヤー製法を使ったオーダーシューズを
お仕立てすることが出来ます。
革は自分な好きな革で、そして形もご自身の好きなデザインで
~愛着の沸く靴を、長く履いていきたい靴を~
グッドイヤー製法の堅牢な作りで自分の足にピッタリな1足を
ご提供させていただきます。
メンテナンスも靴磨き職人と提携を組んでおりますので
降るサポートさせていただきます!
是非、ご相談くださいませ♪
満足屋 石和店
TEL:055-263-6585
オーダーチーフスタイリスト 飯野翔士