結婚式のスーツ色選びのポイントとベストコーディネート
友人や親族、会社の同僚の結婚式への参列の際に気を付けたいのが、スーツの色選び。おめでたい大切なシーンだからこそ、マナーや着こなしには十分注意したいものです。
ここでは、結婚式で着用するスーツの色選びについて、基本的なポイントやマナーを解説します。コーディネート例も紹介しますので、ぜひ結婚式へ参列する際の参考にしてください。
1. 結婚式のスーツの基本的な色選び
結婚式へ参列する際のスーツというと、基本的なフォーマルカラーとしてブラックをイメージする方が多いのではないでしょうか。礼服の一般的な色ですので、結婚式にピッタリの色といえます。
ただ、最近ではグレーやネイビー、ブラウンなどを着用する方も増えています。ここでは、基本的な色とその特徴について紹介していきます。
1-1.グレースーツ｜ビジネス感を抑えつつも上品に
グレースーツは定番色のひとつで、新郎新婦の親族からゲストまで幅広く選ばれています。
グレースーツの大きな魅力は上品さが感じられることです。グレーは色の濃淡によって印象がガラリと変わり、濃いグレーなら大人っぽい落ち着いた印象、明るいグレーならさわやかなフレッシュさを演出できます。
ネイビーやブラックのように重たい印象になりにくいため、結婚式という晴れの舞台に華やかさを添えるのにもピッタリの色です。
また、比較的さまざまな色と相性がよく、シャツやネクタイを合わせやすいのも魅力。
組み合わせ方によってさまざまな着こなしを楽しむことができます。
1-2.ネイビースーツ｜爽やかで知的な印象を演出
ネイビーも結婚式で着用される定番スーツのひとつです。ネイビーは清潔感や知的さ、誠実さが感じられることがポイント。
特に、黒に近いネイビーはブラックスーツよりも柔らかい印象がありつつ、フォーマルさを感じられます。夜に行われる披露宴にも適しているでしょう。
また、ネイビースーツはコーディネートしやすい点も大きなメリットです。定番の白シャツはもちろん、パステルカラーとも相性がいいため、ネクタイやポケットチーフなどの小物アイテムも含めて着こなしの幅が広がります。
「ビジネススーツっぽくならないか不安」という場合は、光沢感のある生地など華やかさが感じられるスーツを選ぶとよいでしょう。
1-3.ブラウンスーツ｜こなれ感を演出するトレンドカラー
個性的でおしゃれな雰囲気を出したいならブラウンスーツがおすすめ。柔らかい印象を与えつつも上品で洗練された雰囲気を演出することができ、実は結婚式にもピッタリの色です。
特に、屋外で行われるガーデンウェディングや、レストランで行われるカジュアルな結婚式などの場になじみやすいでしょう。
ただし、結婚式ではダークスーツが基本とされており、格式高い式場の場合はブラウンスーツだと浮いてしまう場合も。「平服でお越しください」と明記されている場合や、二次会から参加する場合などカジュアルなシーンでの着用がおすすめです。
2. NGカラー＆柄｜結婚式で避けたいスーツ選び
結婚式という大切な日だからこそ、マナー違反となるようなことは避けたいもの。ここでは、結婚式で避けたいスーツについて紹介していきます。
2-1.白やライトグレーのスーツは慎重に
ゲストとして参列する際、最も気を付けるべきことは新郎新婦の衣装と色が重複してしまうことです。
特に、白は新婦のウェディングドレスを連想する色でもあります。マナー違反として知られる色ですので、必ず避けるようにしましょう。
また、ライトグレーやシルバーグレーなどの明るい色も避ける方がよい色として知られています。新郎の衣装と重複する可能性が高いことに加えて、写真に写ったときに白飛びしてしまいやすいためです。
「明るい色のスーツでお祝いの席に花を添えたい」という気持ちがあっても、白やライトグレー、シルバーグレーは避けるようにしてください。もしグレースーツを着用する場合は、落ち着いたトーンのものを選ぶようにしましょう。
2-2.新郎より目立つ派手な色柄は避ける
結婚式の主役は新郎新婦の2人です。主役の2人よりも目立つ色柄スーツを着用していると、周囲から「常識がない」「主役に対する敬意がない」と思われてしまうことも。
具体的には、大柄のストライプやメタリック感が強すぎる色などは避ける方がよいでしょう。
結婚式のスーツは無地のものが基本ですが、柄を取り入れる際はシャドーストライプなど控えめなものを選ぶことがおすすめです。
3.立場別に知っておきたい結婚式スーツのマナー
結婚式で着用するスーツは、どの立場で参列するかによっても選び方が異なります。ここでは、「親族として参列する場合」と「友人や同僚として参列する場合」に分けて基本的なマナーを押さえておきましょう。
3-1.親族として参列する場合
親族として参列する場合は、ゲストをもてなすホストとしての役割が求められます。華やかさを重視するのではなく、きちんとした印象を与える格式高さを意識しましょう。
また、相手の新婦もしくは新郎の親族に与える印象にも配慮しなければなりません。カジュアルすぎたり、逆に華美すぎたりする装いの場合、両家全体の雰囲気を壊してしまうことにもつながります。
派手な色柄のスーツは避け、ホストとしての格式を意識した装いを選ぶようにしてください。
なお、結婚式は親族で写真を撮る機会も多いため、可能であれば事前に両家でどのような服装で参列するか話し合っておくこともおすすめです。
3-2.友人や同僚として参列する場合
友人や同僚などゲストとして参列する場合は、結婚式というおめでたい場に華やかさを添えることが大きな役割です。
とはいえ、主役はあくまで新郎新婦の2人。派手な装いを選ぶのではなく、TPOをわきまえた略礼装で参列することが大切です。
たとえば、新郎新婦よりも目立つような色を選ぶのではなく、2人の衣装が映えるようなダークトーンのスーツを選ぶことがポイント。ポケットチーフや光沢感のあるネクタイなどで華やかさを演出しましょう。
4.結婚式のスーツを引き立てるシャツと小物の選び方
結婚式に参列する際は、スーツだけでなくシャツや小物の選び方にも配慮が必要です。ここでは、シャツやネクタイ、靴・靴下の選び方を解説していきましょう。
4-1.シャツの選び方
結婚式では、シャツの形や色にもマナーがあります。それぞれくわしく確認していきましょう。
シャツの型
結婚式で着用するシャツは、TPOに合った襟の形を選ぶことが大切です。
一般的には、「レギュラーカラー」や「ワイドカラー」が定番タイプとして知られています。また、蝶ネクタイをつける際は、襟羽根が小さい「ウィングカラー」が向いているでしょう。
なお、ボタンダウンのシャツはカジュアルなイメージを与えてしまうため、結婚式の場での着用は避けるようにしてください。
シャツの色
基本的に結婚式で着用するシャツは、白色の定番色が望ましいといえます。格式の高さや清潔感が感じられることに加えて、どの色のスーツとも合わせやすいメリットがあります。
ただし、ゲストとして参列する場合は、ライトブルーやライトピンクなどパステルカラーのシャツを着用することもあります。控えめでありながら明るい色のシャツを着用することで、お祝いの場を演出する気持ちも伝わるでしょう。
なお、黒やダークネイビーなど派手な色は結婚式には不向きです。カジュアルすぎる印象も与えてしまうため、結婚式では白を基本にパステルカラーのシャツを選ぶようにしてください。
4-2.ネクタイの選び方
ネクタイの最もフォーマルな色は白やシルバー。お祝いの場にふさわしい華やかな印象も与えられます。つや感のある素材のものだと、より格式高い雰囲気となるでしょう。
また、ゲストとして参列する場合はシャンパンゴールド、ライトピンク、サックスブルーなど明るい色のネクタイもOKです。この場合も光沢感のある素材のものを選ぶことがおすすめです。
いずれの場合も、柄は無地や控えめな小紋柄などが好ましいでしょう。黒色など弔事を連想する色や派手すぎる色・柄のものは避けるようにしてください。
4-3.靴と靴下の選び方
結婚式での靴は革靴が基本で、最もフォーマルなストレートチップのデザインを選びましょう。
色は黒もしくはダークブラウンがおすすめです。
ローファーなどはカジュアルな印象を与えてしまうため、結婚式の場では避ける方がよいでしょう。
靴下はスーツや靴の色に合わせ、座ったときに素肌が見えないような長さになるようにしてください。柄は無地もしくは控えめなリブ柄のものがふさわしいでしょう。
5.おしゃれなスーツコーディネート例
では、ここまで紹介したマナーや選び方をもとにいくつかのコーディネート例を考えてみましょう。
5-1.ブラックスーツのコーディネート
礼服であるブラックスーツは、最も結婚式で着用される色のひとつです。シャツは白色、シルバーもしくは白色のネクタイを選ぶことで、よりお祝いの場にふさわしい装いとなるでしょう。
また、ネクタイの色と合わせたポケットチーフを添えることで、より華やかな印象となります。
5-2.ネイビースーツのコーディネート
ネイビースーツは定番の白シャツと合わせることで、さわやかで清潔感のある装いとなります。淡いブルーのシャツと合わせるのも統一感のあるコーディネートとなるでしょう。
また、ネクタイはシルバーグレーやシャンパンゴールドなど光沢感のあるものがおすすめ。淡いピンクやラベンダーカラーを選んでも上品で華やかな印象となります。
5-3.グレースーツのコーディネート
グレースーツは定番の白シャツだけでなく、淡いブルーやピンク、ラベンダー、イエローなどさまざまなパステルカラーとも合わせやすいことが特徴です。派手すぎず控えめなシャツを選ぶことで、華やかな印象ながらマナーにも配慮している気持ちが伝えられるでしょう。
ネクタイはシルバーやネイビーなどシャツに合わせて選び、光沢感のあるものを選ぶことがおすすめです。
6. 結婚式のスーツ色選びで失敗しないための基本マナーとポイント
結婚式は、一生に一度しかない大切なお祝いの席。おめでたい場所に花を添えられるよう、スーツ選びはマナーやTPOを意識することが大切です。
華やかさだけを重視するのではなく、主役の2人をそっと引き立ててあげられるようなスーツの色選びを心がけましょう。
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